世界22カ国・地域より41件の応募があり、厳選なる審査の結果、2組のアーティストを選出しました。
米国
グラフィック・デザイナー。セントルイス・ワシントン大学でデザイン学科学部長を務める。グラフィック・デザインの歴史を紐解きながらそれが政治・経済・技術的な文脈から生まれ、実質的に社会に与える影響について研究し執筆活動行なっている。主な著書に『Collective Authorship and Shared Process: the Madame Binh Graphics Collective』(プリンストン・アーキテクチュラルプレス、2020年)などがある。グラフィックデザインの優れた功績に贈られるSECACやアメリカン・グラフィックデザイン賞などを受賞。アーカスプロジェクトでは、2025年に出版予定の書籍に関連する、日本のグラフィック・デザインや版画の歴史について調査を行った。
https://aggietoppins.com
フランス/ブラジル
パリ拠点のアーティスト兼映像作家。神話や歴史、植民地、災害をテーマに、映像、インスタレーション、文字を使ったパフォーマンスなどの作品を制作する。近年では、恵比寿映像祭(東京)、テート・モダン(ロンドン)、ジュ・ド・ポーム国立美術館(パリ)、LUX Moving Images (ロンドン)、ニューヨーク映画祭(プロジェクション部門)、TIFF ウェーヴレングス(カナダ)、BFI (英国映画協会)、シネマ・ドゥ・リール(パリ)などで作品が上映されている。アーカスプロジェクトでは、「再生と災害」をテーマにした映像作品《The Voyage Out》の完成に向け、調査や撮影に取り組んだ。2013年に小笠原諸島付近で海底火山が噴火した際にできた新島と、廃炉となった福島第一原子力発電所に焦点をあてた本作は、6年間の制作期間を経て2022年にパレ・ド・トーキョー(パリ)で公開された。
https://www.vimeo.com/anavaz